あなたはマスター? それともスレーブ?
直感・直観は、第六感(シックス・センス)と言っても良いでしょう。
あなたにはそのチカラがありますか?
結論から言えば、あなたにそれが「無い」ことは『あり得ない』のです。
直感は特別な能力ではなく、あなたが『元々持っている当たり前の能力』です。
むしろ〈特別なこと〉をし続けてきたが為に、その当たり前が見えなくなっている状態です。
その〈特別なこと〉とは何でしょうか?
それは〈思考〉そして「その思考を自分自身だと思い込み、それに従うこと」です。
もちろん、思考が悪いわけではありません。思考は非常に役立つ道具です。
ただ、どれだけ役に立つ道具だとしても、それに振り回されていは本末転倒です。
紙を切るのにハサミは役立ちますが、使い方を誤ると、指を切ってしまうかもしれません。
思考も似たようなものです。
主従関係(マスター/スレーブ)をハッキリさせなくてはなりません
「思考を自分自身だと思い込んでしまう」時、思考がマスター、あなたがスレーブになっています。
マスターとは《主人》スレーブとは〈奴隷〉です。
思考が「悲しみ」を表せば、あなたも悲しくなる。
思考が「苦しみ」を表せば、あなたも苦しくなる。
あなたがスレーブになってしまうと、マスターの意向に従うしかないどころか、主従関係が「本来は逆だ」ということすら気が付くことが難しくなります。奴隷が主人に逆らうという発想が出てこないのです。

「私がマスターだ」と思い出す為には
あなたがスレーブである限り、直感力は取り戻りません。
直感はあなたがマスターの立場に立って発揮されるのです。
ではどうやって「私はマスターだ」と思い出すことができるのでしょうか。
ここで注意して欲しいのは「私はスレーブだが……でも本当はマスターなんだ!」と思い込むと、非常に逆効果です。強引な思い込みは、自分がマスターだと勘違いしている〈思考〉から、大逆襲を喰らいます。
「ほら見ろ、思考に従わないと、上手くいかないだろ?」
そう思わされるような出来事が、必ずと言っていいほど現れます。
一旦、主従関係から離れてみましょう!
イメージしてください。
あなたは今、小学校に上る前の子供です。
あなたは友だち達と〈鬼ごっこ〉をしています。
あなたは鬼にタッチされまいと、必死に逃げています。
頑張って、頑張って、頑張って逃げていましたが、いよいよ捕まってしまいそうです。
さて。
それでも「絶対に鬼にならないようにする」には、どうしたら良いでしょうか?
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簡単ですね。
〈鬼ごっこ〉をやめましょう。
ただ、パパなりママなり先生なりが「もう終わりにしましょう」と声をかけてくれたらスムーズにやめられますが、ゲームに参加している子供自身が「やーめた」と言うのは、少し難しいですね。
なので少なくとも「これは“ごっこ遊び”だ」ということは、思い出してください。
あなたが〈思考〉のスレーブになってしまうのは、鬼ごっこに深刻になり過ぎてしまうのと一緒です。
「これは“ごっこ遊び”だ」に気が付くには、そこからちょっと離れて見るのが役立ちます。
そこで瞑想(めいそう)です。

マスターになろうとはしないでください
瞑想は役立ちますが、それは「私がマスターになるため」ではありません。
先ほども述べましたが「マスターになろうとする」と、必ずと言っていいほど上手くいきません。
何故なら「マスターになろうとする」のはスレーブの思考だからです。
「マスターになろうとする」思考が強まれば強まるほど、あなたはスレーブに留まります。
思い出してください。
あなたは元々マスターなのです。
主従関係から離れて見れば、それは自然と腑に落ちます。
あなたは、元々マスターとしてのわがままで「主従関係を入れ替える“ごっこ遊び”をするぞ?」と、〈思考〉に司令を出したことを、スッカリ忘れていたのです。
元々スレーブであった〈思考〉は、忠実にその“ごっこ遊び”を全うしているだけ。
なので「マスターになろうとする」と、余計に“ごっこ遊び”が助長されます。
離れて見て、気が付いてください!
“ごっこ遊び”が抜けきれないうちは「私がマスターだ」と自信を持って言えないかもしれません。
しかし安心してください。
あなたが「私がマスターだ」と思い出した分だけ、直感力が、必ず取り戻ってきます。
必ずです。
冒頭の通り、直感は特別な能力ではなく、マスターであるあなたに、元々備わっている普通の能力です。
マスターの立場を思い出していけば、直感が取り戻っていることを、自らの身を持って確認できますので、最終的には100%取り戻すことが叶います。
人によって、一気に取り戻すケースも、徐々に取り戻すケースもあります。
あなたがどちらに該当するかはわかりませんが、どちらにせよ瞑想は『それは取り戻すことができるんだ』という最初の気付きに大いに役立ちます。
是非、直感・直観のチカラを取り戻し、それを楽しんで使ってみてください。

思い出そう
- 直感・直観は元々あなたに備わっているチカラ
- なので、得ようとするのではなく「ある」と思い出せばOK
- 瞑想はそれに役に立つ