トマティス・メソッド 〜 人間とは、自分に絶えず呼びかける、天地万物のアンテナである

どんな人にも効果がある万能なツールやメソッドといったものは存在しなくとも、もし「一つだけ他人に紹介するとしたら?」と問われたら、間違いなく『トマティス・メソッド』を勧める。

各地で習える場所があるが、自分が受けた東京のリンクを貼っておく。

トマティスの法則

トマティス・メソッドの「トマティス」とは、アルフレッド・トマティス博士の名前に由来している。

トマティス博士が語った法則とは……

  1. 人間は聴き取れる音のみ再生できる
  2. 聴き取りが変われば、直ちに発声も変わる
  3. 聴覚の改善は、一定期間の訓練により定着する

つまり、聴き取り(インプット、受け入れること)が変化することによって、発声(アウトプット、与える・共有すること)が変わる。それがベースとなり、人生のあらゆる側面が改善していくのだ。これが決して大げさな表現ではないということを、是非トマティスのリスニングセンターで体験して欲しいと思う。

聴き取りの姿勢

聴くには、まず姿勢が大切。

  • 自分の軸を知る
  • みぞおちをゆるめる
  • 身体と心が静かになる
  • 声を出す前の準備が調う

姿勢について、トマティス博士は次のように語る。

良い姿勢をしていないと
良い考えが浮かんでも表現できない

思考は自分の身体を使って
言葉となって現れる

アルフレッド・トマティス

現代人の我々にとっては、耳の痛い言葉かもしれない。

例えば、スマートフォンを凝視し続ける姿勢を考えてみると、逆説的にわかりやすい。決して良いとはいえない姿勢で、他者が加工した情報を、延々とインプットし続けていれば、永遠に消費行動から抜け出せない。自分が感じる「良い」ではなく、不特定多数が持つ共通の価値観の「良い」を優先して生き続けるのは、なかなかしんどいだろう。

まずは、自らの声を、自らが聴き取らなくてはならないのだ。

自分の声を聴き取れるようになると

意外なことに驚くだろう。それは、自分が他人の述べていることが、実は「自身が自分に伝えていること」だと、ハッキリとわかるからだ。

簡単な例を挙げよう。

他人の遅刻を強く咎める人は、自分自身に「時間を守ること」を強いて、それによって自らを苦しめることがある。時間を守っている自分というのを、強固なアイデンティティにしていると、それが守れなかった自分を酷く責める。もちろん、そうならないように、常日頃から高い緊張感を保っているのだが、それもまた、自らを縛り付ける要因となっている。

自分にないものは、他人に見出だせない。
逆に言えば、他人にそれを見ているのなら、必ずそれが、自分にもあるということだ。

知識ではなく、自らの体感で、それがハッキリとわかるようになる。

トマティス博士の言葉

客観性と立体感を持ち
落ち着いて対処する自分が
どのような空間に存在しているかで
対応が違ってくる

アルフレッド・トマティス

これはアインシュタインの名言「いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元では、解決することはできない」に通ずる。あるいはそのアンサーとも言えるかもしれない。つまり、対処するのに要される高い次元に存在するには、高い次元の音(高周波)を聴き取るその姿勢(在り方)が大切なのだと。そう述べているのだろうと思う。

愛すること
話すこと
歌うこと
生きること

これらは全て同じこと

アルフレッド・トマティス

そしてこの言葉が、トマティス・メソッドの素晴らしさを表していると思う。
メソッドについてあれこれと記すよりも、この言葉が響いたのなら、是非トマティス・メソッドを体験して欲しい。

おれ達はみな、愛するように話すことができるし、話すように歌うこともできる。
歌うように生きることができるし、生きることが愛そのものなんだと。
その揺るぎない感覚をきっと思い出せるんじゃないか。

トマティスリスニングセンター東京