ボールを投げればキャッチボールは始まる

ボールはあなたの手元にあります。
あなたが〈ボールをキャッチしたい〉と考えるなら、まずはそのボールを投げなくてはいけません。

投げないまま「ボールちょうだい!」と叫んでも『ボールはあなたが持ってるでしょ、キャッチしたかったら投げて』と返事がありました。
あなたは〈キャッチしたい〉と同時に〈もしボールが戻らなかったらどうしよう〉とも思います。

「投げたら返してくれる?」と、あなたは尋ねます。
「もちろん、だってキャッチしたいんでしょ? ちゃんと叶えるよ!」と返事があります。

迷いに迷った末、ようやく、あなたはボールを投げる決心をしました。
あなたは、後で、相手から、できるだけ良いボールをキャッチしたいと考えています。
であれば、先に、相手には、できるだけ良いボール投げようと思いますよね?

あなたはその意識で、良いボールを投げたつもりでしたが、初の投球は少し逸れてしまいました……が、相手は難なくキャッチします。

「ありがとう! じゃ投げるよ?」

そして相手からは、素晴らしいコントロールで、ど真ん中に最高のボールが返ってきてきました。
もちろん、あなたは楽にキャッチできました。
続けて相手はこう言います。

「こんな感じでどう? それにもっと速くても、問題なくキャッチできるから遠慮なく!」

「じゃ、今度はもっと速く投げてみるね!」とあなたは言いました。

もう最初の不安はありません。
不安だったのは最初だけでした。